自分の心を救うために一人暮らしを決めました。
ずっと実家暮らしだった私ですが、ついに一人暮らしをすることにしました。
きっかけは家族関係の悪化による私の精神の不調、それを改善するためということになると思います。
私のことを知ってくださっている人であれば、あれ?仲が良かったのでは?と思うかもしれません。
今書ける範囲で何が起こっていたかを書ければいいなと思うので、自分の記録用ではありますが、もし同じような境遇にいる人がいたら助けになればいいなと思いますし、私のように悲しい思いをする人が一人でも少なくなって欲しい、そんな世界になってほしいと願います。
小さい頃までさかのぼっていくなら、きっと私はずっと頑張りすぎていたのだろうと思います。
元から自由な父親と過干渉な母親ではありましたが、親とはそういうもの、子供は子どもらしくしていなければ。そんな固定概念の中に生きていたので、こういうことを言われて嫌だった、やめてほしい、とはなかなか言い出せませんでした。
言えば良かったのでは?と今の私も思いますが、きっと見捨てられるのが怖かったのだと思います。この世の中で逃げる場所もなくひたすら耐え続け、精神のバランスを崩してしまいました。
父親が飲み歩いていたことによってコロナ感染の疑いがあり、濃厚接触者の疑いから仕事ができなくなり、休職に追い込まれそうになった話は以前どこかでしたかと思うのですが、その後さらに状況は悪化し、父親は家に帰らないどころか別の物件を勝手に借りてスマホも契約し、出会い系サイトを通じて知り合った女の人たちと浮気をして遊び歩いていました。
それを知った母親は腹を立て、私に毎日そのことに対して愚痴を言うようになりました。
私はこんな父親がいる娘だと思われることが辛かった。母親にそんな話を聞かされるのも本当に辛かったけど、「こうなったのはあなたのせいでもある」と言われてしまったことでこれは私が耐えなければならないことだと思い込み、毎日のように耐え続けました。
我慢の限界に達した日に、そういうことは聞きたくないというとものすごく責められました。もう私は何も言わない方がいい。誰かが私の言葉で傷つくならその方が嫌だから、ずっと黙っていればいい。この頃からずっとそう思っていました。
でもどんなに辛くても、優しい推しと、好きなアーティストと、たくさんの好きなもの、ことから元気をもらってなるべく前向きに生きてきました。
そんなぎりぎりの状態で生きていた私の心が折れてしまった理由は、母親にかけられた「あなたは何も考えないで楽しそうに生きていていいね」という言葉でした。
生きているのが辛くて、家に居られなくて、毎日隠れて泣いていました。泣きすぎて眠れず、泣き疲れて力尽きて朝が来ていてまた仕事に行く、毎日を生きていく苦しみとここで人生を終わらせる一瞬の苦しみを天秤にかけ、外に出て少し高いところを通るとここから飛び降りたらどうなるかをずっと考えていました。
そんな毎日を過ごしていて、最初はただ不安定な時期なのかなと思っていたけど、2、3週間続いたときにこれはおかしいのではないかと自分でも気付きました。
ちょうどすぐ近い日に推しの現場があったこともあり、もしオタ活が100%楽しめなかったら私はおかしくなっている、病院に行こうと決めました。
その日が来て、楽しめないなんてことはありませんでした。推しはいつでも100%どころか1000%楽しませてくれるし、いつだって可愛いので。
でも、病院には行こうと思いました。もっと元気になった私で推しに会いにいきたいと思ったからです。
このままだったら私はいつか一瞬の衝動に任せて消えてしまうかもしれない、もっと推しがステージに立っているところが、歌っているところが見たい、応援したい、そう感じて、その時に初めて未来を見ることができたんじゃないかなと思っています。
運よくすぐに病院に行くことができ、最初はとても怖かったけど、現在進行形で同じ病院に通っています。病院に行く前の一人で悩んでいたときよりはずいぶん気持ちが軽くなった感じがします。
そして少しずつ準備を進め、ついに一人暮らしをすることが決まりました。
父親とは一切直接話していませんが、母親とは話をつけ、少しずつこういうことが嫌だということができるようにはなりました。
でもやっぱり、「一人暮らししなきゃいけない病気なんておかしい」と現状を否定されたり、押しかけられる恐怖を感じて住所を教えるかどうか悩んでいたら責められたり、話し合いをした日は薬を飲んでも涙が止まらず次の日の仕事に出られないくらいずっと寝て過ごすこともあります。
本当は私も実家で平和に暮らしていけることを望んでいました。一人暮らしにかかるお金は貯蓄して夢のために使いたいと思っていたけど、私は、私の心を守るためにお金を使うことを決めました。
不安もたくさんあるし、嬉しいことだけの一人暮らしではないですが、実家から離れて親と距離を取ることができる、というだけで私にとっては十分に嬉しいことだなと思います。
私が決めたお家は家に居られなかった時期に、緊急事態宣言でどこも閉まっていて居場所がなかったために、公園に行って動画を見たり推しに書く手紙の文章を考えようと思って行った公園の近くで、おやすみの日は散歩を日課にしようかなと思っています。眠っていたカメラを使って撮影するのもいいなと考えています。すごく穏やかで緑もたくさんあるところです。
ちょうど誕生日月に引っ越すので、自分への大きなプレゼントだと思うことにします。
両親については、時間をかけて許していくしかないのだろうけど、今は許すことができません。
かけられた言葉を忘れることもできないし、心の傷は私の中に一生残り続けます。
許さないことを責められたこともありますが、許すか許さないかを決めるのは私の自由であっていいはずです。
親に育ててもらった感謝がないのかときっと言われるかもしれませんが、ここには書いていないこともたくさんあるので、どうかそっとしておいていただければ幸いです。感謝はしているけど、今は実家から離れて、できることなら私の存在を忘れて欲しいと思っています。当分実家に帰るつもりもありません。
私が伝えたかったのは、このコロナの時代でみんなきっと疲れているし苦しいと思います。だからまず相手の気持ちはわからないけど思いやることはできるはずだということと、自分以外の誰かをストレスの捌け口にしないでほしいということです。
もし誰かを傷つけたいくらい自分が苦しいのなら、医療機関に頼ることも一つの手段に加えて欲しいです。
そして、もし理不尽に責める人がいるのなら、そんな人の話は聞かなくて大丈夫です。たとえあなたのせいだと言われようとも、何があろうとも、聞かなくていいです。そうやって言われてしまう人はきっと誰かを傷つけたくないと思っていて、こんな世の中で誰かのことを考えて生きているだけで十分に偉いから。
優しい人が幸せになる世界になって欲しいし、たくさんの制限の中で一生懸命楽しみを届けてくれる推しが心から幸せでいてくれますようにと願って。